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心温まるストーリー★介護の現場から~介護すること、されること~★

介護ロボットの活躍

2021-07-01
Kさんは奥様と二人暮らし。長年新聞社で編集のお仕事をされ、定年後は奥様と海外約40カ国への旅行を楽しまれていました。そんな中、Kさんがアミロイドーシスという全身に機能障害を起こす難病に侵されていることがわかりました。

 約1年前に私がKさんと出会った頃、Kさんはベッド上で過ごすことが多く、病気の影響で身体中に痛みがあり、常時の下痢に悩まされていました。ベッド上でのおむつ交換が1日10回以上必要で、少しでも肌への負担を減らすことができるよう差し込み便器を使うなど試行錯誤されていましたが、便がお尻について肌が赤くなり痛みを伴っていました。
奥様は歌うことが大好きで、明るくポジティブな方ですが、持病の変形性関節症による手の痛みも強くなり、日に日に介護負担が大きくなっていました。
自動排泄処理装置キュラコ
そんな中、ケアマネジャー様と娘様が弊社レンタル品の
『自動排泄処理装置 キュラコ』を見付け出し、ウィズに連絡を下さいました。

『キュラコ』とは、寝たままトイレができる介護ロボットです。

レシーバーを陰部に装着しておくと、大小便を感知し排せつ物を吸引、温水でビデ・おしり洗浄、温風乾燥までを自動で行います。

デモをしてすぐに、奥様は介護がとても楽になったと感じられました。おむつ交換の時間を気にせず気兼ねなく買い物に行けるようにもなりました。

そしてKさんのお尻のただれはみるみる良くなりました。
Kさんご自身も以前はいつも便が溢れ出ないか、大丈夫かと心配されていましたが、今は随分気が楽になったようです。
Kさんとキュラコ
Kさんは病状が安定しておらず、薬の影響で便の状態が変化するのですが、その変化に合わせ洗浄時間や吸引回数を細かく設定変更できるのもキュラコのすごいところです。
 Kさんがキュラコを使用され約1年になります。
導入当初は陰部に装着するレシーバーの取り付けや操作手順に試行錯誤されていた奥様でしたが、
今では「もうキュラコなしでは考えられない」とおっしゃられています。
 今後も奥様やケアマネジャー様と相談しながら、福祉用具専門相談員としてKさんのお気持ちに寄り添い、お身体の状態に合わせた住環境整備の提案を行っていきたいと考えております。


株式会社 ウィズ 吹田    
福祉用具専門相談員 山本 裕介
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